日本地理教育学会は第75回大会を8月23日(土)と24日(日)の両日、筑波大学(茨城県つくば市天王台1‑1‑1)で開く。大会では、地理教育が「ウェルビーイング(Well‑being)」の向上にいかに寄与できるかをテーマに、日韓共同シンポジウムなど多彩な企画が行われる。
初日23日は午前11時30分から評議員会、午後1時からは韓国環境地理教育学会と共催する「第5回日韓地理教育学会共同シンポジウム」を予定。シンポジウムは金玹辰・筑波大学教授とソン ウォンソ・秀明大学専任講師がオーガナイザーを務め、宮崎沙織・群馬大学准教授ら日韓の研究者・教育実践者が登壇し、学習者の「よりよく生きる力」を育む地理教育の役割を議論する。シンポジウムは公益財団法人日韓文化交流基金の助成を受けて実施される。同日午後4時10分からは総会が開かれ、終了後には出版文化賞の授賞式も予定される。
2日目24日の午前は一般発表が行われる。発表の申込みは6月15日で締め切られたが、当日の聴講は大会参加登録を済ませれば可能だ。午後はフィールドワーク形式のエクスカーションを実施し、「大学の実践(筑波大学周辺)」と「中学の実践(つくば市春日地区)」の2班に分かれて地域学習の実践例を視察する。各班の定員は15名で、こちらも事前申し込み制。
大会参加費は要旨集を含め2,000円。出版文化賞の推薦は6月30日まで受け付けている。大会実行委員長の金教授は「日韓の協力でウェルビーイングの実現に貢献できる地理教育の姿を示したい」と意気込みを語る。
共催は韓国環境地理教育学会と筑波大学人間総合科学学術院教育学学位プログラム、後援は茨城県教育委員会とつくば市教育委員会。大会期間中は、いばらき児童生徒地図研究会の協力で児童生徒地図作品展も開かれる予定だ。

